初段を取るためにするべき事

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初段とは

 文字どうり、居合を初めて最初に取るのが、この「初段」になります。日本居合術連盟の規定では、以下のようになっています。

1. 道場内の礼儀を心得ているか。
2. 修業年数は規定を概ね満たしているか。(一年程度)
3. 正座の技が概ね正確にできているか。(主に正座一本目について審査する。刃筋・目付等)
4. 居合道 形 仕太刀 四本目まで出来るか。

 ※これを見て、自分は武道もやった事無いし、忙しいので一年ぐらいで取れるのか? と思われていませんか。
  大丈夫です。指導される先生の教えをきちんと守れば、どなたでも取得は可能です。
  それでは、一つ一つ見て行きましょう。

1. 道場内の礼儀は心得ているか。

 道場は神聖な場所です。正面には必ず神殿があり、その前で我々は稽古をします。
また、真剣で稽古される方も多いので、注意が必要です。
刀に対する礼、師匠に対する礼、神に対する礼、人としてなすべき正しい事をすれば、大方間違いはありません。
 一つ一つ丁寧に教えていただけます。

2. 修業年数は規定を概ね満たしているか。(一年程度)。

 原則、週一回二時間程度の稽古です。もちろん仕事をされている方は、当然仕事優先です。
そして、この一週間に一度の稽古を楽しく感じられたら、一年、あっという間に過ぎてしまいます。
 頑張りましょう。

3. 正座の技が概ね正確にできているか。

 正座の一本目は、我が無双直伝英信流の基本技の基本です。どんな高段者の方も大体稽古の初めに抜いています。しっかりと稽古をしましょう。
 

左上が、抜き付け、その右が切り下ろし、血振り、
そして、納刀。
これらを留まる事無く、流れるように行います。
仮想の敵を斬るのです。

 写真は、佐藤正樹範士八段です。

4. 居合道 形 仕太刀 四本目まで出来るか。

 居合道形は、打太刀と仕太刀の二人で行います。木刀で実際に打ち合って、最後の打ち込みは、寸止めで行います。打太刀は仕掛ける方、仕太刀は受けて斬る方、上級者は概ね打太刀を行います。居合は一人で仮想敵を斬る稽古をしているので、実戦での間合い敵の動き等を実感する上で、形の稽古は非常に大事です。息が合った、形の演武は見てて非常に見ごたえがあります。居合道形の業は、全部で七本あります。この内、一本目「出会い」、二本目「拳取」、三本目「絶妙剣」、四本目「独妙剣」について仕太刀の業を学びます。

いかがですか。確かに簡単とは言いませんが、師の教えを守れば必ず叶います。
そして450年以上受け継がれている、居合術の継承者になりませんか。

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